慶應SFC両学部総代が語る「下村先生の使い方」Part3/人物編

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Part1「授業編」
Part2「課外活動編」

◆少年の心と、ひと昔前のノリと

下村:ここまでの対談で、何かまだ話に出て来ていない要素はありますか?

相川美菜子[環境情報学部・2015年度卒業生総代]:今までと違う話をすると、先生は私の中で、少年のような心をお持ちだと勝手に思ってます。好奇心旺盛で、何か面白そうな事があるとすぐ目を輝かせるっていう点で、少年だなぁって思う。何か誰かが、「こういう事を始めたい」とか「こういう事やってるんですよ」みたいな話をして、それがちょっとでも自分と関連性があったりするとパッと食いついて、「僕は前に、こういう風にやってたよっ」「僕の友達にこういう人がいるから、紹介するよっ」みたいな、すぐ何かしら繋がりを持とう、広げようとするところが、すごい行動力で。

山崎聡一郎[総合政策学部・2015年度卒業生総代]:何か芽がヒョコッと出ると、多くの人はその芽が《果たして伸びるかどうか》っていうことを考えるのに、なんか下村先生は《芽が出てる!》ってこと自体に注目するんで。

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相川:自分から観察して、引き伸ばそう、どうやって育てればいいかなぁ、みたいな。(笑)

下村:それは…おせっかい焼きってこと? (笑)

相川:いやいやいや、それがいいとこなんですけど。

下村:ガキっぽいってこと?

相川:なんか、ユーモアがある発言とか。メールとかでもそうじゃないですか、「~だネ」の「ネ」だけカタカナとか。顔文字使うとか。まぁ、ちょっとジェネレーション・ギャップ感じるけど。

山崎:親しみやすいんだけど、ひと昔前だよね。(笑)

下村: (爆笑)それは、付き合ってて苦にならないの? オヤジ乗りが寒くて。

相川:何か努力が伝わってきて、あ~、お茶目でかわいい、みたいな。

山崎:すごい「距離を縮めよう」っていう努力を、こっちもしないとなって思いますね。

下村:はは~、なるほど。ありがたいねえ、みんなに見守られてるね。(笑)

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◆飲み会、メディア、“パパ”

山崎:飲み会、授業後に何回か行きましたね。どこまでも深くハマっていく感じで。

相川:先生の●●●●●●っていう恋愛話、多分一生忘れません。これはオフレコか。(笑)

山崎:先生の飲み会には集まる学生メンバーも結構濃いんですけど、みんな幅が広くて、いろんな分野で深められるのが楽しくて。

下村:僕は基本的に、自分からは誘いたくない。“付き合い酒”させても、つまんないから。積極的に、飲み会やりたい!っていう学生が湧いて来た時だけ対応してるから、自然にメンバーも能動的になるんだよね。

相川:山崎くんと言ってたのは、「下村先生自体がメディアだよね」って、すごく色んな意味で。何か先生に自分のやってる事を言うと、勝手に拡散してくれたりとか、先生がハブとなって、勝手にプロジェクト大きくなるんですよ、自動的に。(笑)
だから《下村先生の使い方》としては、「ひとまず、仲良くなっておきましょう」ということは言いたいです。そうすれば、わかるから。とにかく先生に甘えて仲良くなれば、絶対いい事しかないから。一言で言うと、パパみたい。親しみやすさという点もだし、何かアカデミックな事だけじゃなくて色んな事を教えてくださるじゃないですか。情報のマナーにせよ、時事的な事にせよ、政治にせよ。そういう社会に関わる色んな事を教えてもらえるっていうのと、すごいお茶目な部分とで、大学教授って言うよりは何か、“大学時代のパパ”っていう感じ。

下村:多少、語尾がカタカナのメールとか来るけど。(笑)

相川:ふ~んとか思ってればいいから。(笑)

◆非常勤には居場所が無いが…

下村:一つ聞きたいんだけど、僕って慶応の専任教授じゃないから、研究室が学内に無いでしょ? 「ここに行けば下村がいる」っていう拠点がない。現に、毎週月曜は大阪(関西大学)にいるし、水曜は栃木(白鴎大学)にいるし。その弱点は、下村を活用したい学生としては、どうやって超えて行ったらいいの?

山崎:僕はそこ、弱点だと思ってないです。今日だって下村先生とこうやって新宿で会ってるわけだし、拠点は要らないんじゃないかな。自分で動いて会いに行けばいいんだから。
下村先生は、《自分で動く人》だから。「どこそこの会社に所属する、どういう立場の人」というのではないし、大学に固定された専任教授というわけでもない。そういうのと関係なしに、「自分のやりたい事があって、そこに向けてアクションを起こす」っていう、すごくSFC生とタイプが近い人だからこそ、先生の人脈にいる人も、《自分で動く人》ばっかりで。そういう人脈に対する魅力もあったし、下村先生自身の人柄に対する魅力もあったし。

相川:もう、おっしゃる通りです。(笑) 確かに下村先生は色んな所にいらっしゃるんで、物理的な拠点は要らないというか―――まぁ、先生自体が拠点です。“動く拠点”です。逆に、先生に固定の拠点ができちゃうと、フットワークが削がれちゃうんで。

下村:なるほど、わかりました。じゃ、これからも学内では根無し草で漂うから、つかまえてもらいましょう!

◆最後に――両先輩から、これからの履修生へ

山崎:先生の授業って聞いてるだけですごく楽しいんですけど、実はそう思って済ませていいのは、第1回の授業だけだなあと。そこから次は第2段階に移って、積極的に《ぶつかり稽古》を楽しもうとして行かなきゃいけない。まぁ、それは楽じゃないけど、そこで積極的に発表しておくことで、発表する勇気が身に付けられるっていうか。それがなければ、僕も去年の9月に学会発表なんかしなかったと思うんですよね。学部生で発表してたのって、僕だけだったんで。あとはみんな、大学院生か教授か、学校の先生だったり、行政書士とか弁護士とか…。
で、その学びを生かして、その後の第3段階は、先生を楽しませようと思うこと。

下村:お、すばらしい!

山崎:自分の研究をしっかりやるっていうのは、もちろん自分は楽しいと思うんですよ。でも、それを先生がバックアップしてくれるって事は、その内容を先生が面白いと思ってくれているってことじゃないですか。だから、《先生を楽しませる》ってことが第3段階。

下村:なるほどね、それキーワードかも! 確かに君らとこうやって付き合ってるのは、僕自身、楽しかったもんね。逆に、適当に流してるヤツとか、頭の中ばっかりで観念的に理屈こねてちっとも行動しないヤツとか…そういうのもSFCには結構いるけど、それだと助言してても空しいもんな。

相川:だから、下村先生にアドバイスをもらうからには、真剣にやらないとダメだよっていうことは言いたい。先生も、そんな暇じゃないんで、皆がこぞって「こういう事やるんです」なんて言いに行ったら、先生は一人ひとりにめっちゃエネルギーを注ぐんで、絶対パンクしちゃうじゃないですか。それは私としても、先生の時間がもったいないと思うし、そこまでやる必要性はないと思うので、先生に頼るのであれば、本当に《それなりの覚悟を持って真剣にやってる、あるいはこれからやろうと思ってる人》にして欲しいです。でも、その分、そうすれば絶対にいいサポートが受けられるから。

下村:ありがとう。今年もまた教室で、新しい真剣な出会いが待ってると思うと、ワクワクするよッ!

[ 了 ]

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