【至急/小学5年の先生方へ!】今授業中の国語用アクティブ・ラーニング動画

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ちょうど今、全国6割以上の小学校(光村図書の国語教科書採択校)で進行中と思われる「想像力のスイッチを入れよう」の授業を担当されている先生方に、速報です。
この文章の筆者として、私も時々各地の小学校に招かれてゲスト授業をやっておりますが、そんな時に実践している“おまけ”のアクティブ・ラーニングの実際の風景を、動画で3本ご紹介します。すぐにでも採り入れられる手軽なものばかりですので、ぜひご覧ください。

◆キーワード「他の見方もないかな」の膨らまし① (2分9秒)

《立場》を変えるだけで物事の見方がどんなに変わるか、指をクルクル回転させるだけの簡単な実験で体感してもらいます。この動画に登場する子供たちはわりと静かに「キョトン」と言う感じの反応ですが、クラスによっては「あれ、あれ?」と大騒ぎになって盛り上がります。

ある出来事について正反対の見方をする2人の議論に出遭ったとき、「どっちかが嘘つきだ」と単純に決めつけないで、この“指クルクル”を思い出そうね、と話してあげて下さい。

◆キーワード「他の見方もないかな」の膨らまし② (1分35秒)

《順番》を変えるだけで物事の見方がどんなに変わるか、2枚の情報ボードを取りかえっこするだけの簡単な実験で体感してもらいます。このほかにも、「僕も悪かった」vs「あいつも悪かった」とか、「花は買えなかった」vs「団子は買えた」など、いろいろなパネルのペアを用意してみてください。

第一印象とは、数ある受け止め方の中の、順序に強く影響されたOne of Them に過ぎないんだ、ということを理解させてあげることがポイントです。

◆キーワード「何が隠れているかな」の膨らまし (3分34秒)

小窓から見える景色だけでは全体像は相手に伝わらない、ということを、簡単な実験で体験して貰います。この動画では、「今のリポートからどんな風景が思い浮かぶか」を私が喋っていますが、時間があればこの《受け止め》部分も子ども達に発表してもらうと、より実感が強まります。

最後に、「君がたまたま見かけたインターネットの1ページは、この紙の小穴のような物かも知れない」と気づかせてあげることがポイントです。

単なる「説明文」の学習を超えて

もし明日からの教室で、子ども達が本文中の4つのキーワードに関心を示してくれたら、ちょっとこれらのアクションを加えてみてください。《振り回されない情報の受け止め方》が、俄然楽しく記憶に残ると思います。

なおこれらの動画は、今月30日に出版される拙著「想像力のスイッチを入れよう」に搭載されている授業記録11本の中の一部です。本来は、該当ページにスマホをかざすと動画が起動する仕掛けになっていますが、カリキュラム上、30日の出版の頃には授業が終わってしまう学校も少なくなさそうなので、講談社さんにお願いして特別にこの3本だけ“先出し”していただきました。

野外教室の舞台は、四万十川にかかる沈下橋の1つ「一斗俵橋」のたもと。一緒に授業をしている子ども達は、高知県四万十町立七里小学校の5年生全員。実はちょうどこの日、私はノドを痛めて声が全く出ず、スピーカーの力を借りてささやくように喋っています。このため、なんだか活気のない先生になってしまっていますが、現場の先生方は、そこは真似ずにどうぞパワフルに展開なさってください。ぜひご活用を!

※残り8本の授業は、東京都内の小学校と、福島の原発事故避難中の仮設小学校で行なっているものです。出版まで、もうしばらくお待ちください。

書いた人 下村健一 24 Articles
若手メディア人の勉強会「令和メディア研究所」主宰。インターネットメディア協会(JIMA)リテラシー担当理事。TBS報道局アナ(スペースJ、等)15年、フリーキャスター(筑紫哲也NEWS23、サタデーずばッと、等)10年。その後、内閣審議官等のポストで計約900日、民主・自民の3政権で首相官邸の情報発信に従事。東京大学客員助教授、慶應義塾大学特別招聘教授、関西大学特任教授などを経て、現在は白鴎大学特任教授。小学教科書の執筆から企業(新人〜経営者)研修まで、幅広い年代のメディア・情報教育に携わる。

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